竹林寺の秘仏特別開帳
竹林寺本尊の秘仏の特別開帳があるというので、コロナ禍の中、感染防止対策(特に他の人に近寄らないようにして)
を自分なりに取りながら参拝してきました。33年に一度と言っても前回はなぜか本堂の屋根の修復工事が完成した
2017年(4年前)にも行われていたそうです。ちなみに今年は竹林寺ゆかりの平安時代の歌人小野篁の生誕1220年に
合わせて行われたそうです。
山陽自動車道河内ICを降りて、標識の案内のまま進んでいくと広い県道から急に狭く対向車と離合もできない道に
入りました。
車で3分位走ると途中お寺の駐車場があったのですが、お寺は篁山のほとんど山頂に近い場所にあると言うことで
車で行けるところまで行ってみることにしました。さらに数分走ったところで小さな広場が有り、そこから先へは
車では行けない様になっていました。偶然にも1台駐車出来るスペースが空いていたので、そこに車を止めることが
出来ました。車を降りてみるとそこは展望台になっている場所と分かったのですが、周りの雑木の手入れがされて
いないので、景色は樹々の隙間からチラッとしか見えませんでした。
標高も高いところなのでもう少し整備されていたらとても良い眺めだったのに違いないと思えるような景色でした。
歩いて進むとだんだんとお寺の雰囲気が出てくるような掲示物があらわれてきます。
2~3分歩いたところで山門につきました、山門では仁王像が迎えてくれましたが何か最近作られた物の様で、何処と
なく違和感を感じました。
山門を通り、中に進んで行くと蓮池を渡る為に作られたと思える屋根付きの橋につきました。
橋を渡りながら池を眺めると時期的に蓮はまだ小さな葉を水に浮かせているだけで、菖蒲が一輪咲いているだけでした。
橋を渡るといよいよ本堂です。
残念ながら本堂は予想通り写真撮影禁止となっていた為、秘仏を撮影することは出来ませんでした。
秘仏は寄木造の千手観音像で高さ2mあると説明されていましたが、本堂の中は照明は無く蝋燭の明かりだけだった
のではっきりと輪郭を捉える事は出来ませんでしたが、それだけに何か伝わってくる物も有り、これが秘仏なんだ
なーと実感しました。
本堂の横には庫裏まで行ける木造の古い長い廊下が繋がっていたので、ちょっと歩いてみました。
床板は反ったり・隙間が空いたりしてなんとなく風情がありました。
庫裏の先にはこのお寺名前の由来かなと思える竹林があり、その手前には最近設置された案内の看板が立てられてい
ました。
このお寺は奈良時代(730年)の建立とされ、本堂は室町時代の建築物で国の重要文化財に指定されている
そうです。又、お寺の敷地内には色々と文化財が保存されているようで、由緒あるお寺なんだと改めて実感しました。
最後にお麩で作られた煎餅を買って帰りました。数が余り無かった為皆さんへのお土産は残念ながら買うことが出来
ませんでした、ごめんなさい。