犬の鼻はなぜ濡れているのか
しかし、可愛い犬にも一か所だけグロテスクな場所がある。それは、”鼻”。
、、、犬の鼻はいつも濡れている。なぜだろう?
昔はよく、鼻が乾いていると風邪をひいている、という話をみんな一度は聞いたことがあると思う。
これは勿論間違いではないが、その場合もある、という程度の正解だ。
では、鼻が濡れている本当の理由は、次の3つのうちのどれでしょう?
A 犬はみんな常に花粉症だから
B 犬は喉が渇くのを防ぐためその鼻を頻繁に舐めて水分補給をしているから
C 犬だから
正解は、ニオイをより正確に、そして精密に嗅ぎ分けるため、です。
鼻の横に切れ目があるのは、鼻をヒクヒクさせることにより、横からも空気を取り込むためで、その取り込んだ空気を鼻の中にある温度センサーを使い、左右の気化熱の温度差を感じ取ることで風がどちらから吹いているのかも把握することができちゃったりします。
そう、鼻が濡れているからこそ発生する気化熱まで利用して沢山の情報を得ているのです。
そしてその気化熱を利用して熱を放散して体温調節をする、という役割まで果たしているのです。
犬は熱いときにハァハァとベロを大きく広げて、そこで発生する気化熱で体を冷まそうとしますがそれと同じ役割ですね。
次にまんなかに入ってる縦線の部分。この部分は常に水分を蓄えていて、ニオイ分子の吸着に役立っています。
そして何といっても、鼻の表面にある細かい溝の部分です。ここは”鼻鏡(びきょう)”といわれる部分で、ここでも縦線部と同様にその溝に水分を蓄える役割をしています。
鼻を潤わせることでニオイ分子を吸着しやすくなり感度を高めることができるのだそうです。
なんだか難しいですが、簡単に例えると、乾いた手の平よりも濡れた手の平を風にかざした方が、風の向きを判断しやすい、といった感じです。
犬の鼻スゲー!!
ってなりますが、きっと人間の鼻もそれなりに凄いのでしょう。
犬からしてみれば「人間の鼻ほど気持ち悪いものは無い」、と思っているかもしれませんし。